親の雑誌 vs EverMemory:自分史サービスを正直に比較してみた
April 9, 20265 min read
親の人生を、一冊の本にして残したい。
そう思って調べ始めると、日本で見つかるサービスは限られています。最も有名なのは、こころみ社の「親の雑誌」。そして最近登場したのが、AIを使った「EverMemory」。
今日は、この2つを正直に比べてみます。
※ 筆者はEverMemoryの開発者です。できるだけ公平に書きますが、その点はご承知おきください。
そもそも何が違うのか
親の雑誌は、プロの記者がご自宅に訪問して取材し、雑誌形式の冊子を作ってくれるサービスです。いわば「プロに任せる自分史」。
EverMemoryは、スマートフォンに向かって話すだけで、AIが伝記を構成・執筆し、ハードカバーの本として届けるサービスです。いわば「自分で話す自分史」。
根本的にアプローチが違います。
比較表
| 項目 | 親の雑誌 | EverMemory |
|---|---|---|
| 価格 | ¥220,000〜¥308,000 | ¥15,800 |
| 制作方式 | 記者が訪問取材(対面) | スマホで声を録音(AI構成) |
| 完成形 | 雑誌形式(A4/B5、3〜10冊) | ハードカバー伝記(A5、200頁) |
| 所要時間 | 数ヶ月 | 約1ヶ月 |
| 本人の負担 | 取材に応じる(2〜3時間) | 自分のペースで録音(合計5〜10時間) |
| 対応言語 | 日本語のみ | 8言語 |
| 月額費用 | なし | なし(買い切り) |
親の雑誌が向いている人
- プロに任せたい方。取材のプロが話を引き出してくれるので、「何を話せばいいかわからない」という方も安心です
- 対面のコミュニケーションを大切にしたい方。記者が訪問する時間そのものが、親御さんにとって貴重な体験になります
- 予算に余裕がある方。22万円〜30万円は決して安くありませんが、プロの取材・編集・製本がすべて含まれた価格です
- 雑誌形式が好みの方。写真を大きく使った、ビジュアル重視の仕上がりです
親の雑誌は、日本でこの分野を切り拓いたパイオニアです。プロの記者だからこそ引き出せる話がある——それは間違いありません。
EverMemoryが向いている人
- もっと気軽に始めたい方。¥15,800で、話すだけ。「自分史は気になるけど、20万円はちょっと…」という方へ
- 自分のペースで進めたい方。録音は1回2分から。好きな時間に、好きなだけ。訪問日程の調整は不要です
- 時間に限りがある方。闘病中のご家族など、「今のうちに声を残したい」という場合、集中的に録音できます
- 海外在住の方・多言語家庭。日本語を含む8言語に対応。海外のご家族でも利用できます
- 声そのものを残したい方。オプションでCD(¥8,800)やレコード盤(¥24,800)に肉声を収録できます
正直なデメリット
親の雑誌のデメリット:
- 価格が高い(¥220,000〜)
- 記者の訪問日程の調整が必要
- 地域によっては対応できない場合がある
EverMemoryのデメリット:
- AIが書くため、プロの記者ほど深い話を引き出すことは難しい
- 操作は簡単とはいえ、スマートフォンが必要
- まだ新しいサービスのため、実績・口コミが少ない
私の考え
正直に言えば、「どちらが上」ではありません。
親の雑誌は、プロの取材力と編集力で、本人すら気づいていなかった物語を引き出してくれる。20万円の価値は、間違いなくあります。
EverMemoryは、「もっと多くの人が、もっと気軽に、自分の物語を残せるように」という想いで作りました。22万円は出せないけど、親の話を残したい。そういう方のための選択肢です。
大切なのは、どちらを選ぶかではなく、始めること。
親の声は、毎日少しずつ、記憶から消えていきます。 どのサービスでもいい。 今日、始めてください。
リンク
- 親の雑誌:https://oyanozasshi.jp/
- EverMemory:https://evermemory.ai