代表者メッセージ
EverMemoryを立ち上げた理由、私たちが大切にしていること、そしてこのサービスを通して実現したい世界について。
祖父が亡くなったのは、私が大学を出て間もないころのことでした。
葬儀の後、実家に帰った私は、祖父の部屋に積まれた古い写真を眺めながら、ある事実に気づきました。この人が若かった頃のことを、私はほとんど何も知らない、と。
どんな子ども時代を過ごしたのか。戦後の混乱期を、どうやって生き抜いたのか。祖母と出会ったときの気持ちは。仕事で何を誇りに思い、何を後悔していたのか。
聞けば答えてくれる人が、いなくなっていた。
その日から、私はずっとこの問いを持ち続けてきました。なぜ私たちは、大切な人が「まだそこにいる」間に、話を聞かないのだろうか、と。
日本では毎年、150万人以上の方が亡くなります。その多くの方が、誰にも話さなかった記憶を持ったまま旅立ちます。
それは個人的な喪失にとどまりません。ある家族が何を乗り越えてきたか、どんな価値観を受け継いできたか——そういった物語が、一世代ごとに静かに消えていく。これは、社会全体にとっての損失だと私は思います。
書くことが苦手な人でも、話すことはできます。整った文章でなくても、声があれば伝わるものがある。テクノロジーがそれを助けられるなら、助けるべきだと考えました。
EverMemoryを設計するにあたって、最初に決めたことがあります。「書かせない」ということです。
自分史を書くのは、思った以上に難しい作業です。何から書けばいいかわからない。体力的に難しい。書いた文章が「らしくない」気がする。多くの方が途中で諦めてしまいます。
でも、話すことは違います。人は誰でも、誰かに語りかけるように話せます。思い出は、書くより話す方が、ずっと自然に出てきます。
音声をAIが受け取り、文章に整え、本にする。技術はあくまで橋渡しに徹する。主役は、話す人の声です。
私たちは、技術の会社であると同時に、記憶の会社です。
最先端のAIを使いながら、私たちが最終的に届けたいのは、1冊の本です。ページをめくれる、棚に並べられる、手渡せる本。デジタルデータではなく、物理的な存在として、家族の手元に残るもの。
技術は時代とともに変わります。でも、手に取れる本は、何十年後も同じ場所にある。そのことを、私たちは大切にしています。
EverMemoryは、以下の4点を誠実にお約束します。
1
買い切りです。
月額料金はありません。一度お支払いいただければ、それで完結します。継続課金によって記憶が「人質」になるような設計にはしていません。
2
データはあなたのものです。
録音データも、生成されたテキストも、すべてお客さまに帰属します。私たちがそれを無断で使用したり、第三者に提供することはありません。
3
物理的な本として届けます。
デジタルコンテンツで終わらせません。実際に手で触れられる、製本された精装本として、ご自宅にお届けします。
4
誠実であり続けます。
AIが作る文章は、完璧ではありません。それでも私たちは、一つひとつの録音を丁寧に扱い、あなたの声が正確に、美しく伝わるよう努力し続けます。
「父が亡くなったとき、本がそこにあった。それだけで、全然ちがった。」
— EverMemoryをご利用のお客さまより
その言葉が、私たちの仕事のすべてだと思っています。
あなたの家族の物語が、何世代も先まで伝わることを願っています。
代表取締役
EverMemory